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そこには手入れが隅々まで行き届いている庭と二人の子供がいました。
ひとりは青色の短髪、青い目の活発そうな男の子。
もうひとりは桃色の髪を腰までのばし、勝ち気な赤い目の天真爛漫という言葉の似合う女の子。
二人は庭中を駆け回っている。
「―――君!」
その年相応の可愛らしい声は女の子から。
「なぁーにー?」
その声変わり前の子供特有の高い声は青髪の子供から。
「私ね、大きくなったらあなたのお嫁さんになる!!」
「え! 本当に!?」
「だから明日も明後日も私と遊んでくれる?」
「もちろんだよ!明日も明後日も、いつまでも一緒に居ようよ!」
「約束だよ?」
「うん!」
――――!――
――――!
――レ―ま
「レン様!!起きてください!皆、レン様を待っていますよ!」
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