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「わかった、わかった、準備をするから出て行ってくれ」
とりあえずゴル爺を追い出さないと朝の爽やかな空気が失われてしまう。
「むう…良いでしょう、おい、リーオ!いつまで寝てるつもりだ!リーオ・キディパ!」
いつから気付いていたのか床で気絶しているリーオに声をかけて起こし始めた
「ふぇ…あ、ゴルギン様…おはようございます」
完璧に寝ぼけているな 「おはようございますじゃない! 何をいつまでもたもたしているつもりだ!」
ゴル爺は顔をタコみたいに真っ赤にして怒鳴っている。
「ひゃい! すいませんでした!ご、ご指示をお願いします!」
リーオがどこか頼りない敬礼をしながら言う。
「よし、若の準備を手伝って差し上げろ。」
「り、了解いたしました!」
「それでは五分後に下で待って降りますぞ!」
暑苦しい空気を纏いながらゴル爺は部屋を出ていった、後には俺とリーオだけになった
「え、え~と、それでは着替えをお手伝いします」
「いや、いい、着替えくらい1人で出来る。お前も先に行け」
「いえ、私もゴルギン様に言付かっておりますので…」
「俺がいいと言ってるんだ、早く行け」
「…わかりました、それではまた後ほど」
リーオが部屋を出て行き後には俺だけになった
「さて、支度しないとな」
さっきの夢は気になるがこの事ばかり考えている暇はないからな…
何故なら…今日は護巍(ゴギ)国との戦だからな…
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