出陣

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戦装束を着け、館を出ると、館の前にヴァルフォーレ家直属の兵が整列して待っていた、その数およそ50、本来はもっといるのだが、とある理由のせいでこの数だ。                        「若、皆に出陣の号令を…」 最前列にいたゴル爺が俺のそばまで来て言った 今俺の目の前にいるのはこのヴァルフォーレ家に昔から仕えてくれている精鋭達だ 「みんな、今日はヴァルフォーレ家の名の下に集まってくれて感謝する、皆知っていることだが、我が国、ビストクと護巍国は戦時中だ、そして、護巍国の部隊が我が領内に近づいているそうだ、この度、我らはその敵を撃退する大義を授かった!」 瞬間、兵からどよめきがおこった 「し、しかし若様!我が方は50、それに比べ護巍国の部隊は150を超えているそうです!勝ち目がありません!」 他の兵達からも同意の声があがっている 「仕方ないだろう、これは大老達の間で決定したことだ。援軍も期待出来ない」 「若様! なぜ大老様はこのようなことを!? 私達に死ねと言っているようなものではありませんか!」 「ここで何を言ったところで我らが戦場にでるのは変わらんぞ」 今まで黙っていたゴル爺が口をひらくと兵達は皆黙った
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