2人が本棚に入れています
本棚に追加
/76ページ
―――ジリリリリーン♪
―――バシッ!!
もう朝か・・・
起きねぇと遅刻するな・・・
だりぃなぁ・・・
よしっ!!
眠いが俺は起き上がり、テレビをつけて・・・
洗面所で顔を洗い、軽くうがいしてから・・・
冷蔵庫から牛乳を出して、昨日コンビニで買ったパンにかじりついた。
テレビでは朝から、いろんなニュースが流れていた。
強盗、窃盗、傷害、様々なニュースが毎日溢れている。
ニュースを見ながら食べていると・・・無性に胃が重くなってくる。
俺はチャンネルを変えた。
流行りのグッズを可愛い女の子達が紹介していた。
これなら、胃も重くならず食事が出来そうだ♪
流行りの文房具は、デザインだけじゃなく、機能性まで優れていた。
俺の持ってる文房具とは、全く違うものばかりだ・・・
俺が持ってるのは、百均で買ったボールペンやシャーペン・・・消しゴムにハサミ・・・
その他にも見たけど、どれも百均か誰かからもらった文具だけだった・・・
まぁ・・・文具見て、楽しんで喜ぶ歳ではないし・・・
女じゃねぇから、使えりゃそれで良いんだけどな。
パンを3つ食べて、洗面所に行き、歯磨きをして髪型を整えた。
服を着替えて、時計をして財布と携帯電話をポケットに入れて・・・カバンを持って部屋を出た。
駅前まで来ると同じクラスの平井が声を掛けてきた。
ヒライ「よぉ♪守元柚姫♪」
くそっ!!
また人の名前を・・・
フルネームで呼びやがって!!
ヒライ「あれ~!?聞こえないかなぁ?
も・り・も・と・ゆ・き・ちゃん!」
ユウキ「誰が!?(怒)ゆきだっ?(怒)
俺はユウキだっ!!」
ヒライ「なぁんだ♪(笑)聴こえてんじゃねぇかよ!(笑)
口にして呼んだら、普通になるだろ?
だから、可愛く呼んでやろうと思ってさ!(笑)」
ユウキ「やかましい!!(怒)
嬉しくないぞ!!(怒)」
ヒライ「だってよぉ・・・お前の名前って、漢字で見たら可愛いだろ♪
最初、女かと思ったぜ♪(笑)」
朝からウザイ!!
こいつは毎回俺の名前で遊ぶ・・・
高校入学早々に、こいつ平井は俺の名前を見てからかってきた。
最初のコメントを投稿しよう!