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小学校の頃から俺は名前の漢字でからかわれてきた。
だから・・・今さら、からかわれても・・・
またか?と思うだけだった。
みんなからかった翌日には、普通に守元かユウキで呼んでくれたし・・・
気にする暇などなかったんだ。
だが・・・一名、この平井だけは違った!
こいつは毎日ネタにしやがる!!
毎日だとウザイだけでは無い・・・かなり鬱陶しいと感じてくる。
おまけに・・・平井は俺の事をユキと呼ぶ・・・
1人が呼び出すと・・・いつのまにか、皆が俺をユキと呼んだ・・・
まぁ・・・呼び方なんて何でも良いんだけどさ・・・
ヒライ「なぁ・・・見たか?昨日のアレ・・・(笑ニヤリ)
あんな可愛い子に、告白されたいぞぉ♪
可愛い顔に似合わない体してるし・・・
一回でいいから・・・会ってみてぇなぁ・・・
出来れば水着姿で♪(笑ニヤリ)」
また、平井が妄想してるみたいだ・・・
鼻の下をのばして、ニヤニヤして・・・はっきり言ってキモい!!
女でなくても、男でもこのニヤニヤした顔は、絶対にごめんだ・・・
ユウキ「おいっ!平井・・・かなり気持ち悪い変態顔になってるぞ!」
ヒライ「気持ち悪い変態顔って酷い言い方だなぁ・・・
まぁ、今日のところは許してやるよ!」
ん!?
いつもなら、しつこい位に俺に文句を言うくせに・・・
どうしたんだ!?
ユウキ「やけに素直じゃないか!?
悪い物でも食ったか?」
ヒライ「んなわけないだろ?
実は・・・お前に頼みがあるんだよ♪(笑)」
頼み?そっちだったか・・・
ユウキ「何だよ?俺に出来ない事は断る!!
俺が不快に感じる事も断る!!
絶対に断る!!」
ヒライ「ん!?断る気なのか?
今日の昼飯奢ってやろうかと思ってたのになぁ・・・
残念だなぁ・・・」
なぬっ!?
昼飯奢ってくれるのか?
どうするんだ俺!?
いやいや・・・昼飯に毎回釣られる訳には・・・
毎回、平井の頼みはとんでもない頼みばかりじゃないか・・・
今回もきっと・・・そうに違いない・・・
断れ!!
断るんだ!!俺・・・
ヒライ「カツ丼定食とデザートと好きなパンを3個奢ろうかなぁ♪」
うっ!?・・・こ・・・断るんだ!!俺・・・
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