・・・首飾り・・・

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はずだったんだが・・・ 少しフワッと浮いて、しばらくしてから・・・ 音もたてずに地面に落ちた。 いや、落ちたという表現は間違っている気がする。 置かれた・・・それも静かに優しく置かれたと表現する方が正しい気もする。 とにかく、普通では有り得ないことだった。 ヒライ「・・・・・・、ユキ・・・。どうして?・・・こうなったんだ?」 平井は青ざめていた。 いや、平井だけじゃない・・・。 俺も血の気がひいたような感じだから・・・ きっと青ざめているだろう・・・。 ヒライ「何で・・・、何で・・・。」 そう言いながら、平井はゆっくりと俺の傍に・・・。 どうしたものか・・・(汗) ヒライ「ユキ・・・、どうしよう?(汗) 俺・・・、これ・・・掴む勇気がない・・・。」 ユウキ「・・・だろうな・・・。 俺も触れたくないのが本音だ!」 ヒライ「ここに、このまま捨ててくってのは有りかな?」 ?! ユウキ「いや、それは・・・マズイんじゃないか?」 ヒライ「じゃあ・・・どうするんだよ! もう・・・俺、無理だぞ!! 俺は自慢じゃないが、ユキと違って何にも感じないし、何にもないから引き受けたり預かってきたんだぞ!」 いや・・・自慢じゃないがって・・・おかしいだろ?(汗) ヒライ「何で・・・俺にも視えるんだよ!」 ?! なにっ?! 俺にも視える? ユウキ「平井?!・・・視えるってなんだよ?」 ヒライ「髪の毛が・・・・・・。」 ?! ユウキ「視えてるのか?」 ヒライ「・・・あぁ、髪の毛が見える。」 ユウキ「そうか・・・、平井・・・、とりあえずコレを持っとけ!」 そう言って俺は平井に、俺のばぁちゃんからもらった御守りを渡した。 さて・・・ 厄介だな・・・。 んなものを学校で保管することになっていいのか? 朝イチに・・・しかも、まだ駅だというのに・・・。 くそっ!! 愚痴っても仕方ないんだが・・・。 平井が持てないんだから、俺がどうにかするしかねぇんだよな・・・(汗) ?!・・・ あっ!! 確か・・・この間、ばぁちゃんが厄介物はコレで移動させろ!ってくれたな・・・。 鞄の中を探ってみた。
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