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鞄の中から俺は紫色の布を出した。
ばぁちゃんが俺にくれた風呂敷・・・。
風呂敷は生地が、二重になっていた。
手渡された時に、ばぁちゃんが生地が二重なのは、間に御守りを挟んであるからだとか言ってたっけ・・・。
俺は目をそらしながら、ゆっくりと近づいて風呂敷に包んだ。
ヒライ「ユキ・・・(汗)、すまん・・・。
断らないでくれ!!
晩飯も面倒みるし、明日も明後日も面倒みるから・・・頼む!!」
断る!!と言いたかったが、断られても平井も困るだけだろうし、もしかしたらこのままここに置いていこうなんて言い出しそうだ。
ユウキ「引き受けるよ・・・。」
ヒライ「ユキ・・・(涙)、ありがとう。
さすが、俺のユキだ!
ユキ・・・、お前は俺の・・・。」
そう言いながら、平井は俺に抱きついてきた。
でも・・・誤解されそうな発言だな。
俺のユキって、おかしいだろ?
俺は平井のものじゃねぇし!
っていうか、お前は俺の・・・なんだよ?
ん?!
ユウキ「平井?」
固まってたかと思うと慌てて平井は俺から離れた。
ヒライ「菊池さん、こ・・・これは・・・違うからね、朝の挨拶っていうか、ほら・・・ユキをからかってただけだからね。
誤解しないでくれよ!」
必死に弁解する平井。
俺は納得していた。
クラス一番人気の菊池さんに誤解されたくないのだろう・・・。
平井は菊池さんが好きみたいだしな。
キクチ「くすっ♪(笑)、おはよう、平井くん、守元くん。
朝からラブラブなのね。」
ヒライ「ラブラブ?!菊池さん、頼むから誤解しないでくれ!
俺はラブラブになるなら、ユキよりも・・・もっと・・・こう・・・ほら・・・ね!
体つきが・・・。」
(汗)・・・平井・・・
違うだろ?体型の話じゃなくて、女子がいいと言うべきじゃないのか?
キクチ「?!・・・平井くん・・・、平井くんって・・・ガッシリとしたマッチョな人が好みなの?」
やっぱり・・・誤解されてるし・・・。
ヒライ「ふぇ?!ひ・・・てぃ・・・てぃがうよ!」
(笑)・・・。
キクチ「?」
ヒライ「ち!違うんだ!!マッチョは違うから!!」
・・・・・・(汗)
だから・・・否定箇所が違うだろ?
キクチ「あっ・・・、そ・・・そうなの?(汗)」
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