・・・首飾り・・・

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ユウキ「平井、今から俺行ってくる。」 ヒライ「?・・・どこにだよ?」 ユウキ「俺のばぁちゃん所へ。」 ヒライ「何で今からばぁちゃんなんだよ? コレはどうするつもりなんだよ!」 ユウキ「その為に行くんだよ。」 平井は驚いた表情になった。 当然の反応かもしれない。 今までは俺に手渡して、ハイ宜しくだけだったのだから・・・。 どんな風にどうしていたのかなんて知るはずもない。 とりあえず、ついてくるか?と聞いたら、平井は一緒に行くと言った。 で・・・、2人で行くことになった。 ばぁちゃんの家は、俺の自宅から徒歩5分の場所にある。 駅からは逆方向だから、一度自宅の前を通り過ぎることになる。 が・・・、自宅に寄ってから行く気などない。 寄ってから行く気などないのにだ・・・、通り過ぎようとしたところで、平井がトイレ貸してくれと言い出した。 あと5分待て!と言ったが、5分も待てないなんて言いやがる。 仕方なく俺は鍵を開けて、平井をトイレへ誘導した。 でも、すぐに出られるように、靴を履いたまま玄関に立って待っていた。 ぼんやり、玄関のドアを眺めながら待つ俺・・・。 こういう時って、時間が普段の何倍も長く感じられてしまう。 時計を何度も見て、平井に早くしろ!と声をかける。 最初は返事をしていた平井だが・・・、返事もしなくなった。 どうせトイレくらいゆっくりさせろ!と思ってるんだろうと・・・思っていたんだが・・・。 それにしても、遅い! 大の方だったのか? ユウキ「オイッ!!平井!!返事くらいしろよ!!」 ・・・・・・・・・。 マジで返事くらいしろ!!っつうの!(怒) 俺は脱ぎたくなかったが、靴を脱いでトイレの前まで来て異変に気付いた。 ?! 平井だけじゃない!! 誰かがいる・・・。 しかも、個室のトイレにだ!! 鍵が開いてることを願いながら、トイレのドアノブを勢いよく引っ張った。 ――――バァンッ!! ユウキ「平井!!」 平井はドアの前に立っていた。 立っていたけど、肩から平井のものではない髪が垂れていた。 それも大量に・・・、そうまるでそこに頭があるかのようにだ・・・。
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