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「あッッ!!返してください!」女生徒があわてて取り返そうとしていた。
「こんなものを使う用事があるのか?お前は」かつらぎは怒っているのかニヤけているのかわからない表情で尋ねる。
「何かあるといけないから…」女生徒ははずかしめられて泣きかけている。ドアから近い席にいたので様子を見ていたけんはすかさず女生徒のところにかけよっていった。
「オイッ!かつらぎーセクハラだぞ?それは」けんは軽くかつらぎを威嚇した。
「こいつはォレと使うんだよなー♪」さらにけんは女生徒を抱き寄せあごを優しく持ち上げキスをしようと。
「ここは学校だぞお前ら!!」かつらぎは顔を真っ赤に染めキョドキョドしながらも怒鳴っていた。
「あんたらうるさいわよーもうチャイムなるから早く教室に入りなさい」担任の「きりしま」が教室に向かってきた。
「救われたな」けんは女生徒の耳元でささやいた。
「や、やめてください!でも…ありがとう」女生徒は潤んだ瞳を軽くぬぐうとあわてて席へ戻った。
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