15才・春 〈再会〉

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「おはようございます。」 「おはよう。いつも、朝早くから悪いね、末永さん。」 「いえ。」 エプロンをつけながら、返事をした。 高校進学を決めてから、すぐに始めたアルバイト。 年齢を少しゴマかしていて、採用してくれたカフェのマスターを騙しているのが、心苦しくて、春休み中はモーニングタイムに間に合うように、お店に出ている。 もちろん、アルバイトのことは、母親は知らない…
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