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源じぃは、感謝の言葉に胸を熱くしながらも、得意の源じぃ節を被せてきた。
「世界か……
想像以上に、この世界は果てしなく広い!!
上を見上げればキリがない……
諦めて自分より下を見て自己満足に浸る輩もおるじゃろう……
だが、上空を見つめ続けなけば、遥かなる高みに挑戦する資格すら与えられないのは物事の通り。
束よ……
上だけを見つめるのじゃ……
それがどんなに辛く厳しい道のりであったとしてもじゃ。世界を獲るその日まで!!!
その第一歩として、道中車には気を付けるように!!」
…………。
余りに予想以上のビッグウェーブになって言葉が返ってきてしまい、一瞬頭がフリーズする。
『とりあえず、車に気をつける事だけは気にかけよう…』と無理矢理納得をし、気を取り直して出発をした。
丘の上からは、源じぃが声を上げながら手を振り続けている。
束の姿が見えなくなるまで、源じぃの声が途切れることはなかった……。
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