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「どうぞ!!」
俺は後ろのポケットにある財布を強く握り、素早く前に出した。
ヤンキーもさすがに驚き、しかしすぐに
「賢いな。」
そう言いながら財布から五百を抜き取った。
「五百だけかよ?しかも百円4枚と五十円1枚、十円4枚そして一円10枚…」
そんな文句をいいながらヤンキーは俺の肩に肩をぶつけその場を切り抜けた。
(俺の瞬発的動きに驚き逃げたな?)
そう思いながらも俺はヤンキーを睨む。
目はかなり潤い、目だけでは足りずパンツも少し潤っていた。
しかし俺は嬉しかった。
「あいつ…俺の事賢いって良く見抜いたな!」
足取りは軽くスキップして学校へ向かった。
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