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(このまま植物人間になったら嫌だな)
「今日は近道して帰るか!」
オレの通学路には建設中のビルがある近道とゲーセン等がある回り道があり、いつもは登校時に近道、帰宅時に回り道を通っている
「坊主!帰りに通るのは珍しいな!何かあったのか?」
「はい。色々あって早めに帰ろうかなと思いまして…」
「そうか。気をつけて帰れよ」
この人は立科徹(タテシナトオル)さんと言い登校時に毎日挨拶していたら仲良くなった人だ
ズキッ!
―我が呼びかけに応えよ―
「!」
「?どうしたんだ坊主」
―我が半身となるモノよ―
「何でもありませんよ。少し気分が悪いので帰りますね」
―その名を我に教えたまえ―
「大丈夫か?ヤバかったら親御さんを呼べよ!じゃあな」
―さすれば我ら引き合わん―
「はい!それじゃあまた!」
ダッ
―我が名はアラン=ハワード―
(何なんだよこの声は!)
ガラン
「坊主!危ねぇ!」
「え?」
上を見ると鉄骨が落ちてきていた
(死んだなこれは。父さん母さん、息子の先逝く不孝をお許しください)
―お前の名は何だ!―
「っ!如月志季だよ!お前はなん…」
カッ
その日一人の青年が行方不明になった
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