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「あたしは《全知無能の神》……なんでも知ってるけど、なんにもできない。あたしは世界に干渉できない」
「待て、待て……神? そもそも無能って……威張るなよ。ナニサマだよ」
一拍置いて。春は上体を起こし、胸を張って
「神様よ」
と、言う
……なんだろう。なんか、イラッとした
しかもその姿勢のまま――つまり、胸を張った姿勢で続ける
「じゃあ……そうね。貴方の過去でも言い当てましょうか? それとも未来の預言が良い?」
「過去、ね……探偵にでも調べられてたら一介の高校生なんて裏の裏までまる分かりだよ」
「そう。なら、預言してあげるわ――1つじゃ信じないでしょう? 2つ……偶然、で片付けるわね。3つなら良いかしら」
「良いだろう。そんだけ当たったら信じてやるよ」
……さて、どんな予言だか?
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