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「悪戯なまぁくんも男気あるまぁくんもホントは優しいのに不器用なまぁくんも照れた時、吃っちゃうまぁくんも……全部全部大好きだよ。」
ちぃの目には涙がたまっている。
うるうるなってる目でちぃはずっとまぁくんを見ている。
「俺もちぃが好きだよ。
昔は泣き虫で悪戯してよく泣かしたけど、今は小さくて守ってやりたい存在。
大切な大切な奥さんだ。
結婚してよかった。
俺と家族になってくれてありがとう。」
まぁくんはちぃに感謝の気持ちを込めて深々と頭を下げた。
「まぁくん、あたしをお母さんにしてくれてありがとう。
あたしがお母さんに甘えれなかった分この子には沢山甘えてほしいな。」
ちぃの目から涙が一筋流れた。
くまのぬいぐるみの上にちぃの涙がぽとりと落ちた。
「俺も甘えていいか?」
まぁくんはそっとちぃの涙を拭いた。
「え~、どうしよっかな~?」
意地悪っぽく笑いながら、ちぃはわざと知らん顔した。
「意地悪。」
まぁくんはわざとすねてみせた。
「ハハハ。
仕返しだよ。」
くまのぬいぐるみを触りながらちぃは言う。
「あちゃ~。
参ったなぁ。」
そう言ってまぁくんは、くまのぬいぐるみの頭を撫でた。
二人はまぁくんとちぃの事をずっと見てくれていたくまのぬいぐるみを優しく優しく撫でた。
この日は何時も以上に笑顔が絶えない日だった。
雨で鬱な気持ちが吹っ飛ぶくらい笑った。
それに応えるかのようにかえるが大合唱している。
━━……
幼なじみだから何でもわかる。
小さい頃から一番身近にいた存在。
大切な存在。
でもお互いどう接したらいいかわからない存在でもあった。
今はお互い大切に思える『夫婦』という存在になった。
色んな葛藤があった。
だから余計に温かい家族になりたいと思ってるのかもしれない……。
幸せな家族でありたいと二人は心底願っている……。
……━━
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