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複雑な気持ちのままｽｸｰﾙにきた。幸村は、真田の姿を探したが見つからなかった。
「もう、真田とﾃﾆｽ…出来ないのかな…」
しばらく、真田の姿を探すがやはり見つからず、仕方なく用意を始めた。素振りをしていると突然、雨が降ってきた。
「急いで片づけ！」
ｺｰﾁのかけ声で片づけが始められ、あっという間にきれいになった。雨は降り続けていて、止む気配がないので練習は中止になった。幸村は、荷物を持ち傘がないので走って帰ろうとしたが、びしょ濡れの真田が幸村に駆け寄って来たので立ち止まる。
「真田…風邪引くよ」
「このぐらいでは、風邪は引かん。それより、この間の試合の続きでもしないか？」
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