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誰にもテニスを教わることが出来なくなった。それを知って落ち込みながら庭に出ると、たくさんの草花達が迎えてくれた。生き生きと太陽に向かって懸命に咲いていた。
「…自分で練習すればいいのか!お花さん達、ありがとう!」
何かを得た幸村は、走って家の中に戻った。そして、
「父さん、母さん。俺、もっと強くなりたい!テニス楽しいからっ…」
必死に頼む幸村を見て観念する父、母だった。
「じゃあ、父さんの知り合いがやってるスクールに行ってみるか?」
「行きたい!ありがとう、父さん!」
「少し遠いけど行けるよな?」
「うん!大丈夫!」
「せっかくだし、頑張ってみなさいよ」
(良かった…テニス出来るんだ…)
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