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ドラマの最終回のセリフは、やはり大騒ぎを引き起こした。
ファンを蟻呼ばわり!?
とか、
あのキャラに騙された!
とか。
インターネットではそれはもう炎上炎上で、私への悪口も多々書き込まれていたのだ。
でも……。
「…羽山のせいじゃないもの。」
「えっ…?」
「誰のせいでも、ないの。」
「遊里さん……。」
インターネットには、批判的な書き込みと、そうではない書き込みとがあった。
『あんなにも深く一人の女性を愛せる海斗は、やっぱり素敵!』
『妻への告白、かっこ良くて痺れた!』
『奥さんは世界一の幸せ者だね!』
こんな、温かい書き込みもたくさんあったのだ。
「私ね、確かに辛かったけど…改めて思ったの。……本当に、私は世界一の幸せ者だって。」
海斗に深く愛されて。
優しい子供達がいて。
平穏で、でも幸せな毎日がある。
「エリさんもそうでしょう?羽山に愛されて、子供達がいて…世界一、幸せでしょう?」
私が微笑んで尋ねたら、エリさんは目に涙を溜めて何度も頷いた。
「はいっ…幸せです…ありがとうございます遊里さんっ!!」
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