12人が本棚に入れています
本棚に追加
紅の話は中々面白かったし、その方法ならば治療することも出来るかもしれない、と蒼は思った。
――暫くして蒼は、はっとして立ち上がった。
「確かに面白いけど、幕末には行きたくても行けないし、剣道の稽古の時間だよ!?紅、遅刻する!」
「えぇっ!?あっ!やばいー!!!」
2人はバタバタと本を片付けて、倉を出ようと木の梯子に手を掛けた。
突然、地面がゴゴゴゴッ……と不気味に地鳴りし始める。
と同時にどんっ!!!という衝撃が2人を襲った。
2人の体は別々の所に吹き飛ばされ、蒼は棚に体を強かに打ちつけて声を上げる間も無く意識を失った。
.
最初のコメントを投稿しよう!