キモチは…?

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 「ねえ、私の事好き?」    そう聞いても、  「…ヒミツ」  君は曖昧に笑うだけ。  もっと知りたいのに、もっとキモチが欲しいのに…。  溢れる涙を堪える事なんてやっぱり出来なかった。  「泣かなくてもええやん」  困ったように呟いてそっと差し出された“チェックのハンカチ”私が初めてプレゼントした物。  「それにさ、好きやなくて…」  大きな手で顔を覆いながら、  「梨花、アイシテル」  滲んだ視界から見えた君は真っ赤になってた。  「そんなの言葉にしなくてもわかれよな」  「…春樹」  ハンカチを握りしめ大きな背中を抱き締めた。  キモチは“Love”  言葉じゃなくて心とカラダで…。
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