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私は大学生になった頃から漠然と留学するって、心に決めてた。
どこに?そんなのは後で決めれば良いじゃん!って。
大学一年生の時にアラビア語を習い始めて、やっぱいくならアラブ圏かなって思いながら。
口に出しちゃえば、何だか叶う気がして友達にも大学三年生の夏に留学するって宣言して。
私の親はかなり放任で、やりたいことはなんでもさせてくれたから、OKとるのも簡単だった。
留学する国もシリアに決めたし!!
理由は方言がわかりやすくて、物価が安いから!
アラビア語の方言はかなり国によって違うから、標準語を勉強してきた私にとって方言の分かりやすさはかなり重要なポイント。
でも周りからは、
アラブ圏でしょ?イスラム教徒の。テロにあうから止めなよ。とか
危ないんじゃない?とか
シリア??どこ?それ国名?とかたくさん言われた。
一番すごかったのは、知り合いのおじさんがうちねママに電話してきて
「そんなところに留学させるなんて非常識だ!」って怒鳴ってきたこと。
はぁ。そんなに危ないところなら、アラブ圏の国民今頃死に絶えてるよ。非常識って…すごい言われようだよ。
実際アメリカよりも安全だと思うし。日本でも都会の方が危ないでしょ?
ある意味安全なのよ、シリアは。
都会じゃなくて、人も擦れていないから。
そんなこんなで、周りがドタバタしつつ、私の留学は決定した。
でも日本からシリアの学校の入学手続きが出来ないから、行き当たりばったりでシリアへ突撃することになった!
もちろん家も決まってない。
最初のホテルも決まってないけど、どうにかなるよねって感じだった。
これって私が勇気あるって言うより、適当なんだよね!
適当万歳!
これで考え込む子なら、留学できなかったと思うし!
でも、いくら私が適当と言えどやっぱり成田空港を飛び立つ飛行機に乗ったときは、感傷的になった。
シリアに一人も知り合いはいないし、その日のホテルすら決めていない。
空港から市外に出るのすらドキドキする。
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