日本逃亡

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通路の端にある通路に座り俯いていると突然声をかけられた。 「hello.」 何かなと思って顔を上げると、インド系のお兄さん。 そういえば、さっきからこっちをチラチラと見ていた。 六本木で遊んでいるとよく話しかけられるから、視線を感じて無視をするとは超得意な私は無意識に彼を無視していたのに、彼の暇さが勝ったらしい。 「フライトいつ?僕は従兄弟と旅行していて、あと二時間後のフライトを待ってるんだ。」 げー。話しかけてきたよ。めんどくさい。と思いつつ、気乗りせずに話していると、話していると、 彼がパキスタン人で今トルコに行く途中なことがわかった。 彼はすごく紳士的で、面白い。 めんどくさくて、いつも無視しちゃうのを少し反省。 楽しい出会いを無くしていたかもしれない。 彼はイスラム教徒で、アラビア語も少し知っていた。 失礼ながらパキスタン人は少ししつこくて、めんどくさいと聞いていたから、警戒していたけど、予想に反して彼の紳士っぷりにびっくり。 偏見って駄目だね。気をつけるよ。
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