1章†…予知夢…†

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「この橋の下に電車が通ってるじゃない?そこに女性が飛び降りたのよ」 「大したこと…ではあるけど、なんて言うか…わざわざ予知した、なんて改めて言うことじゃないと思うんだけど…」 弱々しく発言した七海は、もしかしたらプライドの高い夢見は、この台詞で、苛々してしまうのではないだろうか… と、考えたが故にだったが、その心配はいとも容易く拭い去られた。 「彼女なんだか様子が変だったのよ、飛び降りる前に恐怖か何かで青ざめたりするかしら?するとしても普通、飛び降りてる最中じゃないかしら?」 「うん…確かにそんな気がする。でも見間違いとか、偶然体調が悪かったーとかじゃない?」 「青ざめる程体調悪い人が普通出歩くかしら?」 「ま、出歩かないだろうな」 「うーん…じゃぁ何で青ざめてたりしたんだろう?」 「予知夢だなんて言っても所詮夢だから詳しくはわからないわ、でも気になったことが…」 と、語尾を曇らせた夢見に向かって、蒼空が再び問いただした。
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