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「今までは事件性があるような夢じゃなかったからどうしようもなかったけど…あの人に相談してみるか?」
「おっ!いいねーあの人ならもっともなこと言ってくれるよっ」
「ちょっとあんた達…あの人って誰なのよ?あたし聞いたことないわよ?」
「あの人はあの人だよ夢見ちゃん?」
「そうあの人はあの人だ。あっちの人でもなけりゃこっちの人でもないよ」
夢見は自分一人だけわからないのが癪に障るのか、そう尋ねてみる。
だが普段の仕返しか何かは知らないが、二人は今すぐ『あの人』が誰なのか言う気はないらしい
「まぁそう怒らなくてもすぐに分かるよーと言っても今日はもう遅いし、また明日かな?」
「そうだな。また明日行って話するしかないな」
「行く…ってどこに行くつもりなのよ?」
「ん?もちろん学校に決まってるだろ?」
「学校…?」
『あの人』に会う為に学校に行く
そのため二人の言っている『あの人』が学校にいるのは分かったが、こーゆう事象に詳しい人がいるとは思えない夢見であった
そしてふと気が付くと夕日は既に、地平線の彼方へと殆ど消え、新たにこれからの街を照らすであろう月が顔を覗かせていた。
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