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「だからか驚くくらいおっとりしてる。でも的確なアドバイスもしてくれるし、仕事もそつなくこなす。」
夢見が相槌すら打たないので、彼女が聞いているのかいないのかもわからない蒼空だが、それでも話を続ける
「表に出て来れば人気は凄い出ると思う。まぁあんなとこに殆ど住みきってるから、存在を知らない人も多いんだよ」
「と言うかむしろ、表にはあまり、出れないよね…はぁ、やっと五階まで来た…」
蒼空が彼女…結城朱里(ゆうき あかり)の簡単な紹介をしている間も、必死に登り続けた三人は、やっとの思いで最上階フロアへと辿り着いた
「変な人…ね。宿直室に住んでるならそう言われても可笑しくないわよ」
「だから変ってわけでもないんだけどな」
最上階の次は最奥へとゆっくりと歩を進める三人。
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