2章†…宿直室の降魔師…†

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「う~ん…そうねぇ…やっぱり私が何者か、ってことから話さないといけないわよね?」 「そうじゃないと道具の説明とかしても意味がわからないからな」 何から話すべきか そう思った彼女は全員に、否、誰に対してでもなく質問をすると蒼空が答えた。 「そうよね…ありがと。えぇと…私はここの理事長さんと昔からの知り合いなの。その人の計らいで宿直室に住まわせてもらってるの。名目は一応『生徒の心理的・精神的に対するケア』…とでも言おうかしらね?」 「名目…?と言うより結城朱里さん、その話は関係しているんですか?」 彼女の説明に対して早速気になった夢見はすかさず問い質す。 「え~だって言わなきゃなんでここにいるのかの理由にならないじゃない?一応ケアだってちゃんとしてるもの」 そして先程自身で汲んできた緑茶に口を付け、再び話し始めた。
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