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「共通点は『全て人間が関係している』です!」
「七海さん正解で~す」
夢見は自分が解らなかったことを七海が当て、少々悔しそうな顔をしている。
「さて…じゃぁ夢見ちゃん、人間が関係しない事件はどうするのかな?」
ハッとした顔つきで夢見は答える
「人間が関係しない事件…存在しえないモノが関係した事件は、あなたが担当している…?」
「これまた正解で~す。でも私一人じゃ到底無理だから、△-一点…ってとこかな?」
「俺と七海も、とある事情から結城さんに協力してるからな」
ここまで黙っていた蒼空がそう付け足す。そして気付く…蒼空の手元にある湯飲みの中は、既に中身がなくなっている。
夢見は話に夢中だったためか、殆ど手を着けずにいたので若干冷めてきていた。
「そう、私は存在しえないモノの関係した事件の解決、及びその存在を退治・消滅させる専門家…ってとこ」
「専門家…ですか」
「そーゆう専門家の人達は、『降魔師』って言ってるみたいだけどね」
聞き慣れない言葉に首を傾げる夢見
「『こうまし』…?それは要するにどうやって解決したり退治を…?」
ここで一息つけるため、結城は湯飲みの緑茶に手をつける。冷めていると思った夢見とは違い、丁度いい温度だったのか彼女は満足そうだ。
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