2章†…宿直室の降魔師…†

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「基本的にはそれの原因を見付けるだけなの。退治する際に、専門の道具を使ったりするときもあるけどね?」 「じゃぁ退治しない場合はほったらかし…ですか?」 「その場合は大抵自分から勝手に消えてくれるの」 「それはどうゆうことですか?」 本日何度目かの同じ返答を夢見はした。 「相手が望んでいることや、怨み辛みを晴らすと満足して消えてくれるわ。幽霊でよく聞くのと同じ話ね」 「でも、それなら警察がやるのとあまり変わらないんじゃないですか?」 「そこも大事ね。だって…ねぇ?私たちが相手にしてるの、存在しえないモノなんだよ?基本的に普通の人間には視えないモノだからねぇ…そんなモノ普通の警察じゃ信用しないし、何より視えないから知らない間に返り討ちなのよ」 「あっ…なるほど…と言うことは結城さん…あなたは当然見えるとして、七海と霧島くんも視えてる…?」 「ん~?もちろん視えてるよ~」 「と言っても俺らは結城さん程視えないけどな」 七海はいい加減長い話に疲れてきたのか、どこか呆けているように見える。 蒼空は元々そこまで喋る方ではないが…
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