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「ホントどうしよう…どこ行ったらいいのかな…?」
七海が二人に意見を求めたのは、授業が全て終わってもまだまだ騒がしい教室内でのこと
「結城さんに被害者の自殺場所とか聞いとくんだったな…」
「聞かなかったのは本当失敗したわね…」
彼女達が今朝とは打って変わり、意気消沈している理由、それは…
「まさか彼女、今日いないなんて聞いてないわよ…」
…そう、既に夢見達は放課後に、再び結城のもとへ足を運んだのだが、彼女は留守にしていたのだ。
その為教室で突っ伏す他ないのである。
「もう…せっかく朱里ちゃんとこまで行ったのに無駄足じゃん…」
「可笑しな着信の後の自殺者か…警察署でも行って結城さんの名前出したら、話聞けたりしないかね?」
そんなことをしても、意味がないことに気付いてる蒼空だが、一方の七海は違った。
「それいいじゃん!朱里ちゃんの名前使って警察署入ろうよ!!朱里ちゃんの知り合いさんと会えたら、電話の被害者もわかるだろうしさ!!」
「あんたそんなこと大声で言うもんじゃないわよ…ほら」
「なんか昨日もこんなことあったよな?」
その言葉で七海もやっと気付く、周りが好機や不信の目で見ていることに…
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