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憂鬱そうな表情のまま身を起こし、ふと枕元に置いてあるアナログ式の時計に目をやると一層表情が険しくなる。
時刻は未だ6時前
この時間帯に二度寝をしてしまうと、起床予定時刻の7時過ぎに起きれた試しがない
その為嫌々ながらも身支度をしようと、誰もいない一階に重い体を引き摺りながら降り立つ
いや、正確に言えば父と母の遺影が八畳間に飾ってあるのだが…
彼女、一条夢見(いちじょう ゆめみ)が小学校低学年の頃に事故で亡くなっているのだ。
当然この事故も夢で視ていた。両親には、事故を起こすかも知れないと言うことは伝えてはいたが、恐らく本気にはしていなかったのだろう…
いや、仮に本気だったとしても防ぎようがなかったのかもしれない、今となっては、それがどうなのかも分からないのだが…
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