†…3…†

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「詳しいことは知らない…でも詳しいことを知ってる人を知ってる…その人を教えるからどうだ?」 「…一条さんの手料理だけだな」 「だからなんであたしなのよ?もうあんた達本当にイヤ…」 「やったー!夢見ちゃんの手料理頂きます!!」 「よし、ならちょっと待ってろよ」 そして夢見の手料理をゲット出来る大地は、多少ニヤつきながらも住所と名前、簡易地図を描いた紙を蒼空に渡した。 「別にあたしいいなんて言ってないわよ?何も作らないわよ?…ねぇ、あんた達話聞いてる?」 「ここ隣町じゃん…こんなとこまで行くの?」 「谷川実…?誰だ?」 その紙を覗き込みながら大地に問う二人…完全に夢見は蚊帳の外である。 「俺の従兄姉だ。電話の被害者の親友だったんだとさ」 「親友だった…?喧嘩でもしちゃったの?」 「被害者って言ってるだろ…言わせんなよ…」 「そう…親友さん行方不明らしいぜ?ま、お前らが近々行くこと伝えといてやるよ」 「助かるよ、今から行っても迷惑じゃないか?」 「えー今から行くの?もう暗くなるよ?」 七海がそう言うのも当然である。既に、日は沈みかけているのだ。 そして夢見も無視されたあげく、手料理を作るはめになり沈んでいる。
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