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「夢見ちゃん…料理作ってくれないの…?」
「最近気付いたんだけど、あんたやっぱ耳いいわよね…」
以前にも夢見は独り言を呟いたつもりだったのが、その時も七海に聞き取られていたのだ。
「耳いい…って言うか夢見ちゃんのことよく見てるからねっ!」
そして夢見が、心底不可解な気持ちで、眉間に皺を寄せながら正直な気持ちを言葉にする
「…気持ち悪いからやめてほしいわね」
「でも俺も一条さんの手料理食べてみたいけどな?」
すると今度はどうしたのだろうか?酷く珍しく頬をほんのりと赤らめ、俯きながら早口にまくし立てる
「う、五月蝿いわね…別にあんた達の為に作るんじゃないわよ?情報をくれたそのお礼のついでってくらいなんだからね?」
「夢見ちゃん…作ってくれるの?って言うかそれツンデレだよね?どうしよう…夢見ちゃん凄く可愛い…」
「一条さん…その性格意外だな…」
「ほ、本当五月蝿いわね…別になんだっていいでしょ!?それより行くか行かないかさっさと決めるわよ!?」
照れて赤いのか、それとも怒りで赤いのか分からないが、彼女は本題へと話を戻した…否、逃げた。
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