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「むぅ…夢見ちゃんのツンデレ可愛かったのに…」
「確かに少しよかった…まぁそれは置いといて、今から行くと帰るの遅くなるな…お前ら大丈夫か?」
自分の発言が恥ずかしかったのか、蒼空までも若干赤面している。
「あー!蒼空顔赤いよ~?何々?夢見ちゃんのエプロン姿でも想像した?蒼空も男の子だねぇ?」
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、そう発言する七海を一掃する二人
「あんたその話いい加減やめて、より一層嫌いになるわよ?」
「七海…少し黙れ」
「ぐ……二人とも酷い…ちょっとくらい弄る立場に回らせてくれても……」
「あんたの番はもう終わりよ」
「最初で最後のな?さ、でどうなんだ?二人とも大丈夫か?」
酷くうなだれながら七海が答える
「私は今日親いないから別に……」
そして夢見は、未だ怒気と羞恥の入り混じった顔をしながら答える
「あたしは元々一人暮らしよ?時間なんて誰も気にしないわ。好きにして」
「よし、じゃぁ今からこの谷川実って人に会いに行くか」
「でも、あたしは行かないわよ?あんた達で勝手に行ってきて」
「ちょ…夢見ちゃん?な、なんで…」
「別に予定も無かっただろ?」
夢見の発言に驚きながら二人は問う
「五月蝿いわね……別になんだっていいでしょ?あたし先に帰るから」
と、席を立ち歩き出す夢見は、実際のところ恥ずかしい思いをしたうえ、珍しく無視をされ怒っている、それを気付かれたくなかったのだ。
更に今一緒に行けば、また七海辺りに話を持ち出される気がしたためである。
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