予知と少女とメリーさん

１章†…予知夢…†

いつもより早く食事を摂り、いつもより早く身支度を済ませた。
いや、むしろ済ませてしまったと言ったほうが妥当かもしれない。

未だ時刻は7時過ぎ、学校に行くには早すぎる、かと言ってこのまま何をするわけでもなく、椅子に座っているだけでは時間がなかなか潰れない。

何かすることはないか？そう考え何気なく立ち上がると同時に、朝から迷惑なくらいの音量でインターフォンが鳴り響く。

こんな朝っぱらから迷惑なことだと夢見は思いながらも、玄関に向かい扉を開ける。

するとみるみるうちに彼女の表情に変化が現れた…

先程までの憂鬱そうな表情から、より一層鋭く厳しくなった表情へと、だがその表情にはどこか嬉しくも安堵しているかのような雰囲気がある。