1章†…予知夢…†

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やはり今朝の夢のことは言わないべきだろうか? 言ったところでどうせ何も出来ないし…でも話があると改めて言ってしまった手前、言うしか…いや、でもやっぱり… そんなことを考えながら、夢見は授業そっちのけで机に突っ伏していた。 もしもあれが予知夢じゃなくてただの夢なら… そんなことはあり得ないとわかっているがために、いつもいつも淡い期待を抱いてしまう。 そして何時ものように深い深い溜め息を無意識のうちにつく。 「夢見ちゃん…溜め息凄いよ?あいつに聞こえたら大変だよ?」 夢見の席の後ろから、七海が聞こえるか聞こえないかといった声量で、黒板に必死に乱雑な字を書く教師を指差しながら言った。 それを「わかってる」といったような目で軽く振り返りながら苦笑いを浮かべる夢見 がしかし、後ろから様子を見ていた七海もまた小さく溜め息をつく 何故なら夢見が再び溜め息をついているからだ。 夢見ちゃん何かあったのかな…突っ伏すなんて珍しいし… と、考えてはみるものの答えはわからない すると七海は頭を抱え込んでしまった。 目の前にあるノートに書かれている問題の答えも全くわからないのだ。 問題は山積みだなぁ… と一人悶々とする七海であった。
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