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それはある日の事
「あ~終わったぁ…」
大学生、翔月 飛影は剣道の大会、そして表彰を終え、友達と共に家に帰宅していた
「まぁまぁ、見事2位になったんですし、いいんじゃないんですか?」
飛影の友達、不知火 暁はため息をつく飛影の肩を叩きながら答えた。
「まぁそうだけど、なぁ…」
「…?
どうしたんです?」
「1位になったあの人も強かったけど、ギリギリだったから、次は勝てる
あ~どうせならスキマでも開いて幻想入りできないかなぁ…」
妖怪と戦ってみたい…とボヤく飛影に暁は笑みを見せて口を開く
「さすがにそれはないでしょぅ、あったとしても紫さんが貴方の所になんか来ませんよ
…大体、幻想入りは都市伝説の話じゃないですか」
おもいっきり笑いながら言う暁に飛影も苦笑いしてしまう。
「随分バッサリ切り捨ててくれるな」
「あ、紫さんで思い出しました、飛影」
少々傷付いた飛影をそっちのけにして思い出したように暁は飛影を横目に見、話しかける。
「ん?何だ?」
「貴方永夜抄持ってましたよね?」
「あぁ、持ってるが?」
「貸してくださ「だが断る、とだけ言っておこう」………」
「…即答とは貴方もバッサリじゃないですか」
一瞬目を丸くしながらもブスッとした表情で即答した友人を見る。
「これからHARDやるんだよ、今日はなんかいける気がするんだ、朝のニュースの占いもよかったしな」
お陰で2位を取れた…と笑う飛影に暁もその占いを見ていたのか
顎に人差し指を当てながら
「その代わり確か落とし穴に注意、でしたっけ?」
「落とし穴なんてこんなコンクリートの道しかない所にあるわけねーさ…まぁ、マンホールなら別だけどさ」
この会話から分かるように二人は東方が好きだったりしたりする。
そんなごくありきたりな会話をし、途中の道で暁と別れ、自宅に帰った飛影は真っ先に部屋に向かった。
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