それまでの日常は終わりを告げて

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「馬鹿者ぉ!!道場にいる時は師(センセイ)と呼ばんかぁ!!」 和服を着た、がたいのいいオヤジ、これが飛影の師であり父親である翔月 鉦将(カネマサ)だ。 「ってぇ…わかってるよ師…で、渡したい物って?」 「おぉそうであった、此処に座れ!!」 鉦将は自分の目の前に飛影を座らせると、飛影に背を向け 「よし、ちょっと待っていろ」 と言って鉦将は奥に何かを取りに行ってしまった。 「いったい何を持って来るのやら…」 何かろくでもない物を持って来るのかと考えるとため息が出てしまう 「待たせたな」 そうこう考えてる間に時間は5分経って、声のした方を向くと父は何かを抱えていた。 「なっ!? そ………それは!?」 飛影が驚くのも無理もない、鉦将が持ってきたのは……… 古めかしい布に包まれた六振りの刀と、古い、とても古い書物だった。
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