それまでの日常は終わりを告げて

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「だいたいわかった で、俺はこれをどうすればいいんだよ?」 いきなりこんな現代に、本物の刀を渡すのもおかしいけど、ありのままを受け入れていくしかない、受け入れて次の行動を考えていく。 だから今はこの刀をどうすればいいか、それを一番知っている筈の親父に聞く事にした。 「うむ、俺の場合は先祖にならい修行したよ、その本の通りにな」 「へぇ?」 「懐かしいものだ、樹海にこもったり、湖で水泳して身体を鍛えたり、時には野獣と戦って糧としたな」 そうか、親父の強さにはそういった経験のなせる技ってことか 「凄いな…」 「何を言っている? お前もそうするのだ」 「へ?」 呆然とする俺に、親父は突き付ける 現実から非現実へと突き落とす言葉を 「武者修行、飛影もするんだ お前の強さを見つけてこい」 わけがわからないよ!? 俺はその日最大の声を出して叫んだ
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