GAME START

11/29
前へ
/30ページ
次へ
『説明書は?』 「開いたら変な空間に飛ばされた。読もうと思っても、読めねえよ」 あ、そう、と気にもかけてなさそうな声で呟いて、スノウは空中で足を組んだ。 俺は、とりあえずこの夢を楽しもうと決め、スノウを観察した。 『あ』 スノウが、ポンッと手を打って、俺を振り返った。 『ご主人様、魔導師だよね?てことは、杖とかあるはずなんだけど』 いや…箱は二つしか… またまた、目を疑った。 スノウが、自分が入っていた箱の中から、なにかをズルズルと引きずり出している。 『だめだー。僕じゃ無理だな…』 ちら、と俺を見たので、仕方なく引っ張ってやった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加