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『説明書は?』
「開いたら変な空間に飛ばされた。読もうと思っても、読めねえよ」
あ、そう、と気にもかけてなさそうな声で呟いて、スノウは空中で足を組んだ。
俺は、とりあえずこの夢を楽しもうと決め、スノウを観察した。
『あ』
スノウが、ポンッと手を打って、俺を振り返った。
『ご主人様、魔導師だよね?てことは、杖とかあるはずなんだけど』
いや…箱は二つしか…
またまた、目を疑った。
スノウが、自分が入っていた箱の中から、なにかをズルズルと引きずり出している。
『だめだー。僕じゃ無理だな…』
ちら、と俺を見たので、仕方なく引っ張ってやった。
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