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「さて…家帰って多少家事こなしたら、バイトの準備して出勤だ。姉ちゃんも帰ってるかな…」
礼也、爽太と別れた斗真は、学校の正門へと歩き出していた。
放課後と言うこともあり、周りは賑やかだった。
「放課後の雰囲気って、何か普通に騒がしいだけじゃないんだよなぁ」
斗真は放課後独特の賑やかさを感じながら歩いていた。
「それにしても騒がしいな…今日なんかあったっけ…?」
放課後が騒がしいのはいつも通りだが、この日は何かが違っていた。
「は…?なんだこれ…悲鳴…か?」
斗真の耳に入ってくる声はどれも、楽しそうな声とはかけ離れていた。
恐怖に染まった声。
わけのわからない叫び声。
聞いたこともないような雄叫び。
「何だこれは…!!」
正面玄関から正門までの間には、斗真が今まで生きてきた中で見たこともないような光景が広がっていた。
斗真が見た光景は、
まさに地獄絵図だった。
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