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この世界には存在しないであろう生物。
巨大な蜘蛛のような形をした生物。
人のような体だが顔がトカゲのような生物。
3メートルくらいの人間のような姿をした動く石像。
とにかく色々な生物が銅総学院の生徒たちを殺戮していた。
巨大な蜘蛛は次々と人を糸にからめ、人を生きたまま捕食している。
トカゲ人間は人間の運動能力では考えられないほどの早さで、人を捕まえ、大きな口で人を頬張る。
巨大な石像は、次々と人を拳で叩きつけ、潰し、時には両手で持ち上げ、引きちぎっていた。
血、血、血。
辺りにはおびただしい量の血が飛び散っていた。
もう人間とは認識できないほどぐちゃぐちゃになった肉塊。
それを目にした斗真は、押さえきれずに嘔吐した。
「ゲホッゲホッ…んだよっ…これ……とりあえず…逃げねぇと…」
逃げるために走り出そうとした斗真は、思いの外足が震えていて、勢いのままに転んでしまった。
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