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朝。
音量設定を最大にしてある目覚まし時計が鳴っている。
「…んぁぁ…うるっせぇ…なぁ…」
部屋のベッドで寝ていた男が目覚まし時計を叩き、音を止めた。
それから数秒後、勢いよく部屋のドアが開いた。
「こぉぉらぁぁあ!!起きんかい!このバカ斗真!」
「うるせぇ…あと5分寝かせろ…」
「な…!?…お姉ちゃんに向かってうるせぇだぁ…?いい度胸だ…」
「………」
「必殺!お姉ちゃんくすぐり拳!」
斗真と呼ばれたその男は、驚き跳ね起きた。
「わかったわかった!!わかったからそれだけはやめてくれ!」
「それでよし!」
お姉ちゃんと呼ばれた女は、ニコッと笑ってそう言った。
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