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二人は喋りながら徒歩で学校へ向かう。
「斗真は彼女とか作らないのかなぁ?」
「あー…余計なお世話だ」
「なんだー!斗真かっこいいし、背もそこそこなのにもったいないなぁ…!」
「175センチなんてそこら中にいるっての…それに顔を誉められたことなんてねぇよ。姉ちゃんこそどうなんだよ」
「あははー!お姉ちゃんもそう言うことには無縁かなー」
「ふーん…もったいね」
「ん?なんだい斗真?」
「いや…なんでもねーですよー」
斗真はぶっきらぼうに応えた。
「おぉーーい!美斗ちゃーん!」
声が聞こえた方を見ると、遠くから女の子が二人小走りでやってきた。
「おぉ!奈々ちゃん、千奈ちゃん!おはよー!」
「おはよう!まったく…奈々が遅れるからさっ!危うく遅刻だぜ!」
「ちがっ…ハァ…ちな…がぁ……ハァハァ…遅くて…」
「まぁ…いつも通り千奈さんが遅れて奈々さんが待ってたわけですね…」
「ありゃ~…バレちった!」
「あんまり振り回しちゃダメですよ…?」
「斗真の言う通りだぞ!千奈」
「はぁーいはい!わかったよぉ…奈々ごめんな?」
千奈は奈々を軽く叩きながら言った。
千奈
活発で周りを振り回す。
髪はショート。
奈々
マイペースだがしっかりもの。
髪はセミロング。
二人は美斗の友達だ。
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