日常

6/10
前へ
/22ページ
次へ
「んじゃ斗真!斗真もすぐ友達と落ち合うよね?お姉ちゃん先行くね」 「ん…了解」 「じゃな!とうくん!」 「またね…斗真くん」 美斗は長いポニーテールを揺らしながら、千奈と奈々と一緒に早足で学校へ向かっていった。 それを斗真は立ち止まって見つめていた。 「…いやいや。俺も同じ学校なんだから歩けよ」 斗真は独り言を呟いて、再度歩き始めた。 「さて…そろそろあいつらが来るはずなんだが…」 「ぅっほぉーーい!斗真ーー!!おーはーよー!!」 「おい…やめろバカ…恥ずかしいだろーが」 大きく手を振りながら近づいてくる男と、それを冷静に止めようとする友達。 二人が斗真に走り寄ってきた。 「おっはよう!斗真!ご機嫌いかがかな?」 「あぁ…ボチボチだ。爽太はどうだ?」 「おう!テンションMAXだぜ!!」 「まったくこのバカは…斗真も少しは言ってやれ」 「はは!まったくだな。気を付けるよ。礼也」 少しやりとりをした後で、三人は学校へ歩き始めた。 小嶋爽太(コジマソウタ) 元気、かなり活発。 自由奔放な性格。 身長は低めで、足が早い。 野球部に所属。 霧島礼也(キリシマレイヤ) 冷静に物事を判断する。 身長は高く、見た目よりも筋力がある。 柔道部所属。 二人とも斗真の仲の良い友達だ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加