働けど我が暮らし楽にならず

コンビニ店長

店長『ここは店の中だから、裏に回って…。』

おいら『はい、分かりました。』

おいらは、荷降しが終わっていたので、トラックを表に回していましたが、またトラックに乗り込み、再度裏に止めストック置き場に入って行きました。

ストック置き場に着くと、店長は煙たそうにタバコを咥えながら、喋り出しました。

店長『で、キミは何が言いたいの？』

おいら『いや、だから…、先週納品してる時に、店長が挨拶してくれた時、電話してましたよね？』

店長『あぁ、確か電話してたな…。』

おいら『だから、自分はあの時の挨拶は、電話の相手にしてたと思って、そのまま荷降ししてたんですよ。』

店長『…。ふぅ～ん…。で、それが言いたかっただけ？』

おいら『はい、誤解してると思ってたので！』

店長『ふぅ～ん…、そう。』

おいら『あと一つ…。』

店長『まだ、あるの？』

おいら『はい。先週店長が怒った時に、【テメェ】って言ってましたが、テメェ呼ばわりされる云われはないので、それに対しては謝罪してください。』

この言葉を聞いた途端、店長は持っていたタバコを地面に投げつけました。