ステーキの○ん

10/13
前へ
/181ページ
次へ
こうしてじゅんちゃんと別れました。 じゅんちゃんの携帯は解約されて、連絡も取れなくなり、おいらは諦めてこの世の何処かに元気で暮らしていれば、それて良いと思う様にしました。 それから約3年後知らない番号から電話がきました。 おいら『はい…』 じゅん『元気?』 おいら『え?』 じゅん『声忘れちゃった?』 おいら『じゅ… じゅんちゃん?』 じゅん『うん…』 おいら『もう声聞く事無いと思ってたから…』 じゅん『私も…』 おいら『番号覚えててくれたんだ…』 じゅん『…忘れる訳無いじゃん…』 おいら『ありがとう』 じゃん『あのさ…』 おいら『どうしたの?』 じゃん『……』 おいら『……そういえば子供は元気?』 じゅん『……』 じゃん『……その事なんだ…』 おいら『子供がどうかしたのか?』 じゃん『……』 おいら『ケガでもしたのか?』 じゃん『……』 電話の向こうで、じゅんちゃんのすすり泣く音が微かに聞こえました。 じゅん『まー君… ゴメンね…』 おいら『…どうしたんだよ?』 じゅん『実は…』
/181ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加