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ベルトから眩い光が放たれ辺り一面何も見えなくなる。
やがて、徐々に光が収まっていくとそこには真っ赤なスーツを身にまとったレッドの姿があった。
レッド「闇をも燃やす紅の炎、レッド参上!!」
レッドは叫びながらポーズを決める(それはもうかっこいいポーズだ。どんなものかはご想像にお任せする)
これを聞いたものは皆尊敬と畏怖の念を込めて彼をみるだろう。
ねずみ「ちゅー」
しかし、ねずみはちゅーとしか言わない。怪人は基本的に喋れない。
つまり、レッドの決めゼリフはほぼスルーされるのである――
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わかってくれたか?
俺がいかにかっこいいセリフを言おうともスルーされるんだぜ?
正義の味方にはそんな虚しさと羞恥心に負けない強靭な精神が必要ってことさ。
まったく……。
決めゼリフも楽じゃないぜ。
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