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「あ…そういえば…兄さん明日大学休みですよね?」
手帳に目を通しながら聞いてきた。
「ああ、そうだけど」
「バイトもないですよね?」
「ああ」
あの手帳俺についての何が書いてあるんだ。
スケジュールぐらいなから可愛いげがあるけど…。
「なら明日買い物に付き合ってください」
「買い物?仕方ないな」
そういう事なら兄として、たまには妹の買い物の荷物持ちになってあげますか。
「兄さんと明日はデートですね…やっぱり勝負下着はいるかな…」
後半の言葉は無視して。
「朝から行くのか?」
「はい…外で昼食食べて、買い物行って…最後に私も兄さんに…」
頬に手を当て目をつぶる。
「お前にそれ以外の考えはないのか」
「兄さんのことでいつも…頭の中いっぱいですよ?」
「俺は純粋に兄として好きになってもらいたい」
「純粋に兄さんが大好きですよ?」
「お前のは不純だろ?」
「そ…そんな…ただ…兄さんと純粋にニャンニャンしたいだけなのに…」
ガク然とした表情をする遥。
それが不純だって…。
それに、ニャンニャンて…年頃の娘が何言ってんだよ。
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