ブラコン過ぎる妹

12/39

4746人が本棚に入れています
本棚に追加
/431ページ
携帯の通話ボタンを押す。 「もしもし?」 「よう!櫻井か?」 男にしては少し高めの声が携帯から聞こえてくる。 「ああ。いきなりどうしたんだ?」 「いきなりなんだけどさ…明日暇あるか?」 明日は遥と予定があるからな。 「明日は忙しい」 「うわ!?まじかよ?」 大袈裟なほど声を張り上げ驚いてきた。 「何かあるのか?」 「明日はな!合コンがあるんだよ〓!その人数が足りなくてな」 「ああ、そういうことか…俺パス」 「NO〓!櫻井くぅ〓んそれはないよぅ〓」 ピッ…。 携帯の通話を切った。 ついでに電源も切る。 机の上に携帯を置き、ベッドに横になる。 「今日は何かと疲れた…」 遥といい。 佐伯といい。 マスターといい。 父さんといい。 なんで変わった奴が多いんだろうか。 そう思いながらまぶたを閉じた。
/431ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4746人が本棚に入れています
本棚に追加