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「う…うん…」
眩しい光で目をさます。
カーテンの隙間から入った朝日が顔にあたっていた。
左手を顔に当て光をふさぐ。
いつの間にか、眠っていたみたいだ…。
「朝か…今何時だ…?時計…携帯」
左手は顔に当てたまま、右手で携帯を探してベッドの上を探る。
ムニュ…。
何か柔らかい物に右手が触れる。
なんだこれ?
柔らかくて弾力があって暖かい。
俺の愛用の低反発枕は頭の後ろにある。
頭に当たる感触でわかる。
では…右手が触っているものは?
「うぅん…」
耳元で寝言が聞こえた。
バサッ…!
慌てて飛び上がるように上体を起こして右側に目をやる。
そこには気持ち良さそうに眠る遥の姿があった。
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